給付型奨学金のすすめ
大学の学費、高いですよね…
というところで、奨学金の話です。
数年前、大学で奨学金事務をしていたのでその経験から。
さて、奨学金といえば大半の人が、
なので、大半の人にとっては
という認識だと思います。
が、しかしですよ、奨学金=借金なのは世界的には日本くらいなものでして、
ちなみに英語だと、給付型奨学金はscholarship、
貸与型奨学金はstudent loanと言います。
そうです、貸与型っていうのは、
国際的には奨学金ではなくローンなのです。
なので、皆ぜひ民間の給付型奨学金を狙っていこう!
と書こうとして先述の学生支援機構のHPを見てみると、
給付型奨学金の文字が!
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/__icsFiles/afieldfile/2020/03/05/leaflet_zaigaku_2.pdf
あ、そうだそうだ、こんな制度ができたんだ。
じゃあこんな記事書く必要ないじゃんと思って、
住民税非課税世帯の給付額を見てみると、
国公立・自宅外:66,700円
うーん、少ない…。ほかの区分も少なくない?
ちなみに大学生の生活費はいろいろデータがあるのですが例えば、
によると、下宿生だと約9万円とのこと。
地域差もあるとは思いますが。
ちなみに給付額は、所得によって3段階になっているようで、
授業料免除もそれに連動しているみたい。
うーん、旧制度からよくなっているのかどうかが
どうもぱっと見分かりづらいので、
この辺は後日調べてみようかなぁ。
少なくとも給付型という区分ができただけでも前進だと思いたい。
で、話を戻して、民間の給付型奨学金の話です。
民間の給付型奨学金がどういったものがあるかというのは、
学生支援機構のHPで調べられます。
ここで条件を「奨学金」「給付型」で絞ればOKです。
試しに対象の課程:大学、実施団体の種類:公益法人・その他の団体で調べると、
団体数:98件、制度数:141件でした。
で、給付型なのでこれを狙っていくのが断然お得だし、
学生支援機構の奨学金と併用受給できるのもあるのですが、
大半の人はそもそも応募しません。
理由としては、
1.なんか厳しそうで、どうせ受からないから
2.そもそもどんな制度があるか知らない
3.手続きが面倒
といった感じ。
2は先述のとおり検索できるので解決です。
3は、頑張ってくださいとしか言えません。
で、気になるのは1です。
厳しそうというのは、
・採用人数が少ない=倍率が高い
・学力、収入の要件が厳しい
・上記以外の要件に引っかかる(出身地、専攻分野等)
といった意味があると思います。
で、募集要項を見ると、学力・収入要件、採用人数、その他要件は書いてあっても、
倍率については普通書いてないんですね。
で、採用人数は少ないし、給付型奨学金の実施団体も少ないので、
きっと倍率が高いんだろうなぁ、と考えるわけです。
がしかしですね、これ実は、実施団体によっては調べればわかるのです。
というのも、募集要項に倍率が書いていなくても、
事業報告書や収支報告書をHPで公開している団体については、
そこに書いてあることが多いのです。
例えば、先述の検索結果を上から適当に拾うと、
であれば、毎年の奨学生の採用人は普通に載っています(これも割と珍しい気がする)
http://www.onishi-aoi.or.jp/Project2/data/Scholarship_transition_chart.pdf
ただ、何人応募があったのかが分かりません。
が、それは事業報告書に書いてあります。
これを見ると、大学等奨学生の場合は、
応募59名に対して、新規採用が33名であることが分かります。
倍率にすると約1.8倍です。
どうですか?思ったより高くないのではないでしょうか。
この辺、数年前に仕事でリスト化したことがあるのですが、
どこも意外にこんなもので、
10倍20倍というのは記憶の限りでは覚えがありません。
多分ですが、倍率が高いから応募しても…
と皆が考えて応募しないので、意外に倍率が高くないのではと思っています。
各団体の倍率は暇なときにまたまとめてみたいと思いますが、
勉学に励むためにも、この辺りまでしっかり調べて
給付型奨学金にぜひチャレンジしてみてください。