気ままな日記

思い付きや備忘録、資産運用について。人生2度目のブログはいつまで続くか…

企業分析-トビラシステムズ

トビラシステムズが気になったので分析メモ。

 

事業概要

 迷惑電話対策システム販売会社

 

業績・財務状況

 キャリアが導入。業績・月間利用者数は右肩上がり。無配当だが、FCFは良好。

 

競争的優位性

 競合他社なし。技術も特許で守られている。警察とも協力。利用者が増えれば増えるほど情報が収集でき、システムの精度が上がり、ますます参入しにくくなる。しかし、番号もある程度は捨てられるので、言うほどの参入障壁の高さなのだろうか?また、今後電話番号による連絡に変わり、LINE電話のようなサービスでの電話利用及びそれによる詐欺が増えてくると思う。そうなると相対的に優位性が失われるが、そういったことについては決算資料等で触れられていない。

 以下によると、音声通信サービス加入者自体は増えているらしい。

www.soumu.go.jp

 

 が、他機関の資料によると、LINEでの通話を通信手段とする割合が年々増えてきている。

www.moba-ken.jp

 

 また、特殊詐欺に引っかかる要因として以下のがレポートある。

https://www.acap.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/01/2018teigen3.pdf

 レポートによると、要因としては学歴の影響が最も多い。しかも、世間的なイメージと違い、学歴が高いほど被害にあう確率が高い。様々な金融商品を利用する機会が増えるため、詐欺にあう確率も高まるのではということ。

 次が携帯電話の契約数。独居老人の固定電話にかかってくるイメージだが、実際は携帯電話にかかってくる。

 そして、単独世帯で、預金残高の多いものほど被害にあいやすい。

 また、被害者数は高齢者が多いが、被害者率でいえば20代30代が多い。

 

将来的な展望とリスク

 電話料金が引き下げ傾向にある現状は向かい風か。現状各社のオプションに付与されている。携帯料金引き下げで優先して切られるかも?基本料金が下げられるだけなら関係ない?また決算資料によると、オプションを店頭でお勧めしてもらって販売するという流れを想定しているらしいが、楽天や格安携帯のように、無店舗による携帯契約が主流になってくると加入率が下がるのでは?とはいえ、FAXがすべてメールに置き換わる未来は想像できるが、電話がすべてなくなる未来は想像できない。また、迷惑電話による被害をなくしたいという理念にも共感できる。特殊詐欺の被害は年間約16000件。被害額300億円。被害者の8割が高齢者なので、これから高齢者が増えてくる中でますます需要が高まるか。しかし、これからの高齢者はある程度ハイテク慣れしているので、今の高齢者とは違いそこまで詐欺に引っかからないのか。